２月29日(木)第76回卒業証書授与式を行いました｡雨も心配されましたが､午前中は何とか大丈夫となり体育館において実施しました。

卒業生は､新型コロナウイルス感染症による影響が学校生活の中にもあった３年間で､授業や学校行事､部活動のどれも一部が「できなくなったこと」を経験しました｡本来は楽しいはずの高校生活が､感染症流行によって妨げられましたが､２年生頃から少しずつ日常を取り戻し､様々なことが再開でき､一つ上の学年が行けなかった修学旅行も実施でき､学年別で行っていた体育大会も､全校で実施することができました。少しずつ､休み時間や放課後に友人と距離を縮めて語り合うこともできるようになりました｡一時失われたからこそ､その当たり前の日常生活の大切さに､気づけたのではないでしょうか。

卒業を迎え｢高校時代｣というステージから､次のステージへと歩みを進めます｡現代社会は｢予測が困難な時代｣と言われ､10年先､20年先の社会は､誰にも正確な予測はできません｡そこで卒業生に向けて､｢学び続ける姿勢を持つこと｣と｢挑戦する姿勢を持つ､チャレンジ精神｣という２つの言葉を贈りました｡高校時代から次のステージへ､その道は様々ですが､託した二つのことを心に持ち､これからの社会に求められる｢生き方や目標を自分で決めて､自ら行動し､壁を乗り越える強さ｣を育んでほしいです｡そして阿倍野高校で培った､温かい思いやりと感謝の心を大切にして､これから出会うたくさんの人と豊かな人間関係を築いていってください。

本日は温かい心のこもった卒業式でした。ご出席いただきました全ての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。